「セックスやキスは苦手」
「キスやハグまでだったらいいけど、セックスはあまり…」
「いつも嫌われないためにセックスに応じてる」
でも結婚はしたいし、子供もほしい。
「これさえなければ結婚も決めやすいのに」
そんな風に感じている女性、少なくないようです。
「セックスが嫌い」になる究極の理由
これまで、さまざまな性の価値観を持つ女性たちとお話してきました。その中で、女性がセックスを嫌いになる理由として見えてきたのは、端的に言うと
「気持ちよくないから」
過去にあった嫌な出来事の影響など、いろんな要因を取り除いて、最後に残るのは、このひとことであることが多かったのです。
「だって私、結局あんまり気持ちよくないんです」
やはり最終的にはこれなんだなぁと、いつも私は感じています。
気持ちよくないのなら、当然その行為は好きにはなれないでしょう。
行為中も頭の中が冷めてしまって、「この人、自分が気持ち良ければそれでいいんだろうな、私は道具みたい、あーあ、早く終わらないかな…」と内心思う。
でもそれを言うわけにいかないし、ずっと我慢しているうちに、さらにその行為を嫌いになっていく…
「セックスが気持ちよくない」理由はさまざま。
◆過去に経験した相手から嫌なことを言われた、された
◆痛かったことがある
◆怖さが身体に残っている感じがする
だから、気持ちよくない。
◆セックスは汚いものだという気がする
◆親にも喜ばれないことだし、それを楽しむことに抵抗がある
だから、気持ちよくなれない。
最近では、漫画などの二次元、実写ドラマなどの三次元で観るのは平気だけど、自分が当事者になりたいとは思わない…という人もいます。
あくまで「セックスはエンターテイメントとして鑑賞するもの」という捉え方のようですね。
「セックスが嫌い」にもグラデーションがあります。
◆今後の人生では、徹底的にそれを避けたい
◆相手が嫌なことをする人じゃなければできるかも…
◆子どもがほしいから、その時だけは仕方ないと思う
◆「本当は楽しみたい」という気持ちが心の底に隠れている
さて、あなたの「セックスが嫌い」はどんな状態でしょうか?
その「嫌い」、どうしようと思ってる?
ここで、大事な質問をひとつしましょう。
『あなたは、「セックスが嫌い」をどうしようと思っていますか?』
「自分はそのままでいたい…」と思うのか、後々問題になるかもしれないなら、ちょっと向き合ってもいいかなと思うのか。
以前、セックスが苦手だという婚活中の女性から質問をいただきました。
「結婚するまでは、あまりセックスが好きじゃないことを(お相手に)黙っていたほうがいいですか?」
「どうしてそう思ったんですか?」
そうお聞きすると、
「男性は、そういうの好きだろうし、嫌いっていうと、結婚に響くかなと思って…」
と言われるのです。
ちょっと待った!
と思い、その後、長文のメッセージを送ってしまいました。
彼女に何をお伝えしたかは、この記事を最後まで読むと、きっとご理解いただけると思います。
「嫌い」を克服したいあなたへ
正直に申し上げると、「セックスが嫌い」は、努力と工夫で克服できる場合とできない場合があります。
その方次第で克服できる可能性が高いのは、こういった女性たちです。
◆「過去に言われたこと、聞いたこと、見たこと、経験したことにより、セックスに負のイメージをもっている」
◆「過去に、言いたいことを飲み込んでしまったり我慢したりしたことで、男性そのものやセックスへ負のイメージが強くなっている」
◆「心の奥底では、セックスを楽しみたいと思っている
◆「セックスの気持ちよさをとりにいこうという姿勢が、足りていない」
※実際には、いくつかの状況が混ざり合っていることも多いです。
これらに共通することは、お相手とのコミュニケーション次第で、セックスへのイメージが崩れる可能性があるということです。
なので、たとえばですが、お付き合いが始まったら
「前にセックスでイヤなを経験してて、ちょっと苦手で…でも、なんとかしたいの」
「〇〇は怖いけど、〇〇ならできるかもしれない」
と、自分の状態をさらしてみてください。
そのあなたを相手が受け入れてくれて、不安を減らす誠実な対応をしてくれたら「セックス が嫌い」は、少しだけでも薄まる可能性があります。
具体的な伝え方については、その人のもつ背景とこれまでの経験、コミュニケーションの癖などにもよって変わりますので、できたら個人相談をご利用いただきたいです。
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この場合は克服が難しいかもしれません。
◆「スキンシップ が好きじゃない」
◆「性欲がわかない」
◆「ひとりでしたいとも全く思わない」
という性質で、なおかつ
「もともとずっとそうだった」
という場合は、その方の生理的反応がそうなっているので、変えづらいかもしれません。
自分はそういう性質なんだと、まず受け入れてしまった方がいいと思います。
それでも「なんとかしたい!」と思う場合は、「行為中の苦痛をいかに軽減するか」に焦
点を当て、あらゆる工夫をしてみるほうが、まだいいかなと思います。
「嫌い」を克服したくないあなたへ
答えはとてもハッキリしています。
「あなたと同じように考えている男性を、相手に選びましょう」
つまり、
◆性欲がそんなに強くない(それよりも他に興味のあることや趣味がある)
◆性のことは人生においてそんなに大切ではない
◆「性的な関わりがなくても夫婦仲良くいることは可能だよね」と考えている
そういう男性に出会う、ということです。
逆に言えば、セックスを夫婦間の愛情表現だと考える人を、相手には選ばないということです。
「結婚するまでは理由をつけてはぐらかせばいいよね」というのは、一番いけません。
ポイントは、「口に出して確認をすること」
遠回しでもさりげなくでも構いません。
今相手がいるなら
こんなふうに伝えてみましょう。
「私…あんまり好きじゃないんだ。苦手だし…結婚したら、妊娠のためだけでもいいかなって思うくらいなんだけど、あなたはどうかな?」
「ほら、こういうのって価値観が違うと、後々大きな問題になったりって聞くし…、たぶん私のこれはもう直らないと思うし、相手があまりセックスを好きじゃない人だと嫌かなって。」
このあたりまで伝えれば、結婚前に恋人とセックスの頻度についてすでに悩んでいる男性は、「うん、大丈夫だよ」とは言いません。
「その状態では困る」ということを言われるなら、この先の結婚生活で、間違いなくあなたの心身の負担になってしまうでしょう。
今、相手を探しているなら
お付き合いするまでの会話のどこかで、性の価値観の話も出せるといいでしょう。
「自分はそういうのが苦手で、今後もそれはたぶん変わらないと思うんだけど、それでもいいですか?」と。
それを伝えたことで、それまでのいい雰囲気が壊れることもあるかもしれません。でも、それは早くわかったほうがいいことです。
お互いにとって、です。
あなたがほしいのは、「長く穏やかに幸せに続く結婚生活」ですよね。
少しだけ時間がかかり、たくさんの男性と出会う必要があるかもしれませんが、今後の長い時間をともにする相手ですから、そこは無理をしない方がいいと思います。
男性の中にも、性行為があまり好きではない人は存在します。また、恋愛中は普通にしていても、結婚した途端に、「家族に見えてできない」と、パッタリそういう欲求がなくなる方もいます。
うまくそういう方とペアになれたら一番いいのです。
一番危険なのは、「(話していないけど)きっと大丈夫だろう」「結婚したら、しなくなるんじゃないか」と自分で勝手に予想し、判断すること。
もしその予想が違っていたら、相手の男性は確実に幸せな気持ちにはなれませんので、そこだけはご注意くださいね。
まとめ
「セックスやキスは嫌い。でも結婚はしたい」
そう思われる方が婚活の際に気をつけることは、その「嫌い」を何とかしようとしまいと、自分の現状を、相手にさらす覚悟をしておくことです。
ときには、「え、こんな恥ずかしいことを伝えないといけないの?」と思うことがあるかもしれません。
そう、恥ずかしいから今までしてこなかった、言ってこなかったんです。そして、今の状況になっている。
自分を偽らない、自分を隠さない勇気を、ぜひ持ってみてください。
結果的にそれが、「自分に合った、無理なく長くいられる相手」を見つけられる方法なのです。
「私の場合はどうしたらいい?」を知りたい方は、個別相談をご利用ください。